#ナゴ謎(2022年4月3日出題)解答・解説
2022年4月3日にTwitterに投稿したこちらの謎の解答・解説記事になります。
まだ解いていない方は上のリンクからどうぞ。
解答・解説
斜め下に向かって書かれている文章の一部が穴埋めになっています。
これは松尾芭蕉の「おくのほそ道」の冒頭部分であり、欠けのない文章は「月日は百代の過客にして……」です。
漢字にルビが振られていることも踏まえて「?」の部分を埋めると、「月」「ヒ」「日」が下の画像のように入ります。
よって漢字を組み合わせて、答えは『脂(あぶら)』です。
ミニミニ制作後記
ルビ付きの「月日」から「脂」が拾えることに気付いて制作しました。
とはいえそのままだと「ヒ」の部分が1段上に来て「脂」の形としては少し不格好になります。
ですので、「日」の位置を少し下げることにしました。
ですが、「月日」という単語の二文字目を下げるだけだと不自然であり、また穴埋めにした際に下がっていることが伝わりにくくなります。
「月日」で始まる文を用意し、それ全体を斜め下に向かって伸ばすことで、それぞれの文字の縦位置がずれていることを分かりやすくしました。
また、運よく「おくのほそ道」という有名な作品があったので、それをそのまま引用することで、文章そのものから「月日」が導けるようにしました。
文学作品の冒頭という、知識レベルとしてはそれなりに高いものを利用した謎です。
クイズ的な要素も含んでおり、一般的な謎解きイベントでは使いづらいものではありますが、個人的にはいつかこういうものが活きるイベント(スコアアタックのような)を制作してみたいなと思っています。