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#ナゴ謎(2022/07/27出題)解答・解説

2022年8月27日にTwitterに投稿したこちらの一枚謎の解答・解説記事になります。
以下はネタバレを含みますので、まだ解いていない方は上のリンクからどうぞ。

解答・解説

赤い線と青い線が重なった部分が紫色に見えているということに留意すると、赤・青の2本のループが存在していることが分かります。

青のループ上のアルファベットを辿ると「IKOI」すなわち「憩(いこい)」です。
同様のことを赤のループでも行うと「IKI」すなわち「息(いき)」となります。

この2つの漢字パーツが画像の四角に上手いこと入るので、?に入るのは「舌」です。

都合の良いフォントがなかったので漢字のレイアウトが崩れてますが、まあこんな感じです。

ミニミニ制作後記

今回は結構いい題材が見つかったと思います。
「憩」と「息」の共通部分、「IKOI」と「IKI」の類似性……
人によっては「奇跡的」と評するかもしれません(僕は言いませんが)。

題材がシンプルに面白い分、今回は見せ方にこだわろうと思いました。
「IKI」「IKOI」ともに始めと終わりの文字が「I」ですので、ループ状の表記と相性がいいです。
このことを利用すれば、よくある「四角いマスに漢字を埋め、指定されたパーツのみを拾う」表現法にローマ字での読み方の差分を押し込めることに気が付きました。
赤青紫謎の技法を利用してさらに圧縮することにより、情報密度の高い謎=シンプルに見えて内容が充実している謎=驚きの要素が強い謎に仕立てることができたかと思います。
現代の謎界隈で受けそうなタイプですね。

細部のこだわりとしては、矢印の位置(ループなので始点・終点の表現に気を使う必要がある)や影の付け方(色々な記号が重なってるので、立体感を出すことで見やすくも見にくくもなる)などが挙げられます。
この辺には絶対的な正解はないと思うのですが、複数テイクの画像を比較したうえでベターなものを選んだ結果この形になりました。
個人的には満足のいく出来です。
見る人が見ると分かってしまう気がするんですが、こういった技法は同年代のとある謎制作者さんの影響を強く受けています