【感想】海上の棺ヨーシズム号からの生還【ネタバレなし】

2024年5月11日

先ほどリドラの謎解きライブの感想記事をアップしましたが、同じ日にタンブルウィードの謎解き公演「海上の棺ヨーシズム号からの生還」にも行っておりました。
ナゾベースのホール型です。

ヨーシズム号はタンブルウィード初の「チャレンジャーレーベル」。
普段の公演よりも「より挑戦的・高難易度なコンテンツ」が味わえるという触れ込みです。

今回、GWに行われていた公演は再演だったのですが、初演の時に絶賛の声が上がっていたり、謎解きの玄人たちが撃沈している姿を見たりして「この公演には絶対行きたい」と決めていました。
GWに東京遠征を決めたのも、この公演の再演が発表されたのがきっかけです。

感想・印象

生還しました。
めっちゃくちゃ面白かった……

「挑戦的」と言われて身構えていましたが、むしろ「超・スタンダード」という印象を受けました。
こういう謎解きを体験したくてタンブルウィードの公演に参加する、という要素そのものを、高濃度・高純度でぶつけられた感じ。
それゆえに挑戦的なんでしょうが。

とはいえこのスタンダードさは簡単なことを意味しません。
すっきり解ける感じの60分公演としては間違いなく最も難しいものだったと思います（情報量が多いとか処理が難しいといった意味でもっと難しい公演はありそう）。
同会の成功率は30％未満で、解説の時間には撃沈した卓からすごい声が上がってて面白かった。

成功についての確証が持てたのは制限時間残り5分程度……一箇所でもつっかえていたらダメだったと思いますし、記憶を消して同じメンバーでやったとしてももう一度クリアできるかは不安なところがあります。

今回は公演を成功に導くためのクリティカルなアイデアを僕自身が引っ張ってきてきたんですが、ここでの閃きはロジカルなものと言うよりは「思想」的なものだったと思っています。
「こうであってほしいから……」みたいな解き方。
整合性や100%の正しさを求めて考えると「本当にそうなのか……？」という不安が最後の最後まで付きまとう可能性がありますが、今回の僕は「これなら面白いし納得！」というテンションで確証を得ることができました。
個人的にはこのタイプの謎解き公演が大好きですし、ヨーシズムはその最高峰とみても良いかと思います。

ただ、気持ちよく成功した場合、あるいは潔く失敗した場合の評価が高くなりそうな一方で、構造的に迷走して不完全燃焼的な結果を迎える可能性があるのが玉に瑕かなあと思ってます（珍しい例だとは思うんですが、僕の身近にそういう人がいたので……）。

生還の難易度は極めて高いですが、公演として奇怪なものがあるわけではなく概してとっつきやすい内容ではあったので、謎解きが好きな人であれば結構誰にでもオススメできそうだと思っています。
再再演があれば是非。

今回の遠征ではメノウとヨーシズムの成功失敗に明日以降の食事を賭けてたんですが、無事両者成功ということで平和な結末を迎えました
ヤバかった https://t.co/NISllls82Kpic.twitter.com/PKWKbq8EqS

— ナゴマ (@nagomatsup_) May 4, 2024

そういえば今回の遠征では参加公演（メノウ・ヨーシズム）の成功に翌日以降の食事を賭けるという 頭の 分の悪い賭けをしていたんですが、両者成功により事なきを得ました（リターンは特にない）。
公演の終盤で結構ピリつく（周囲と温度差は生まれる）のと成功したときのご飯がちょっと美味しいのでオススメです。