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【謎解き王トーナメント2020】決勝ベスト10になりました【ネタバレなし感想】

こんにちは。ナゴマです。

先日行われたオンライン謎解きイベント「謎解き王トーナメント2020」に参加し、総勢4000人を超える参加者の中でなんと4位になってしまいました。

この画像はまだ暫定ランキングですが、順位変動はありませんでした。

今回はその感想を書いていこうと思います。

とはいえ、このイベントはネタバレ厳禁のイベントです。
参加者が多く同時性もあったのでテレビ番組を見たときのように大声で感想を話してしまいたくなってしまいますが、これから謎解きに挑戦するという方もおられます。
公式Twitterなどから発表された情報(主に競技としての情報)を超えないように注意して書いていきたいと思います。
アーカイブも逐次公開されると思いますので、気になる方はそちらをチェック。

謎解き王トーナメント2020とは?

謎解き王トーナメント」は、謎解きゲーム制作団体である零狐春さん主催のオンライン謎解きイベントです。
一番謎が解けるのは誰か」を決めることが最大のテーマとなっています。
2014年に始まり、2015年、2016年、2019年と開催されました。

[blogcard url="https://nazotoki.fandom.com/ja/wiki/%E7%AB%B6%E6%8A%80%E8%AC%8E%E8%A7%A3%E3%81%8D%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E9.9B.B6.E7.8B.90.E6.98.A5″]

そして今回の「謎解き王トーナメント2020」。
その名の通り2020年に開催される予定だったのですが、色々あったようで2021年末に延期して開催されました
ファンにとっては待ちわびた開催だったというわけですね。

私がこのイベントについて知ったのは2019年で、その時はとりあえず「謎解き王トーナメント2019」に参加していたのですが、右も左も何も分からないうちに予選で敗退してしまいました。

今回はそのリベンジも若干意識しつつの参戦でした。
後述するように「2019」と比べて「2020」はかなり間口が広くとっつきやすいイベントになっていて、気軽に挑戦することができましたし。

公式ホームページはこちら(スマートフォン専用です)
謎のアーカイブも残っていて、Twitterと連携すれば後追いできるはず。

[blogcard url="https://nazo2020.zerokitsunehal.org/"]

予選A~Dブロック

まずは予選。
エントリーさえすれば誰でも挑めるブロックです。
A~Fの6つのブロックがあり、それらが順次公開されていく形でした。

このうち、A~Dの4つはいわゆる「速解き力」を競うもので、速く解けた人から順に各ブロック100人が本戦へ進出、という形でした。

どれだけ速く解けても、自分より上に100人以上いたらそのブロックでの本選進出はできないわけです。
ピッタリ100人で切られる無慈悲な世界。

A,B,C,Dとそれぞれ全く異なる傾向の謎が出題されました。
零狐春の公式Twitterから発表されたクリア者ランキングを見てもらうと分かると思うのですが、例えばAブロックの「ASAMESHIMAE」は10分も経たずに100枠すべてが埋まったのに対し、Bブロックの「Backdoor」はランキング確定まで1日ほどかかる長丁場でした。

高難易度の謎を解いて突破するのは当然難しいわけですが、そこまで難易度が高くないものであった場合でもスピード勝負になる、という優しくない世界です。

私は速解きを比較的得意とするプレイヤーですので、スピード勝負で片を付けたかった。
そして思惑通り、一日目のAブロックで本戦へ駒を進めることができました。
とはいえ進出順位は77位。
ここからボーダーラインの100位まではわずか30秒ほどの差しかなく、正直な話運要素も大きい勝利だったと思います。
なかなか厳しい世界であることを実感しました。

その後のB~Dも同様に挑戦した(Aで抜けたのでここでの順位が他のプレイヤーに影響することはありません)のですが、速解きとしては鳴かず飛ばずでした。
まあ、既に本戦進出は決定していたのでのんびり解いてもいいだろという気持ちは若干ありましたが

予選Eブロック

お次は予選Eブロック「EXTREME EXAM」です。
Dブロックまでと同じ予選ではありますが、ここで本戦へ進むのは速かった100人ではなく、1時間以内により多くの点を得ることができた100人です。

タイトル通り「試験」だということですね。

私も大学入試を経験した人間ですので、謎解きであってもこの雰囲気はなかなか緊張するものがありました。
人生かかってないのに。

結果は100点満点中76点で、全体の67位でした。
この点数で100位入賞できるあたり、かなり難しい試験だったと言ってもいいんじゃないでしょうか。

満点獲得者は2人しかいなかったようです。
簡単には満点を取らせない、でも理不尽な難しさにするのではなく、本当に強い人はきちんと高みにたどり着けるようにする。
めちゃくちゃ良い難易度調整……

ちなみに試験というだけあって、全体の点数分布も発表されています。

「お前らこういうのが好きなんだろ?」と言わんばかりの

予選Fブロック

予選ブロックの最後にあたるFブロックは再び速解きですが、ここでの通過枠は約500人と広いです。
公開されたのは本戦・決勝と同日。
泣いても笑ってもこれが本戦への最後の扉、といった感じでしょうか。

私も本戦のウォーミングアップも兼ねて挑んだのですが、ここでなんと全体の2位を取ってしまいました。

本戦を前にして縁起の良い結果を残せたので、この日の昼間はずっとニコニコしてました。

本戦

そんなこんなで4500人の参加者が1700人程度に絞られ、本戦が始まりました。
本戦は予選とは形式がガラリと変わります。

中規模の謎解きゲームが複数個与えられ、制限時間の90分以内にどれだけ解き切ることができるのかを競う、という形のもの。
解いた問題の難易度や解く速さによって細かくポイントが与えられていき、最終的にポイントの高かった上位100名が決勝進出、というシステム。
個々の問題は相当癖が強いものになっており、なかなか難儀な戦いを強いられます。
クリアしないとポイントが入らないので、途中まで解けてても意味ないし。
謎解き王に相応しい人を選別するために謎解きに関する様々な能力を測っている……と捉えることもできるかも。

ここで私は3つの謎を解ききり、72位で決勝に進出しました。
タイトルが公開されたときに「これ得意そうだな~」と思った謎を最初に解き切って速解きボーナスを獲得できたのが功を奏した形です。

戦略も重要になってくるラウンドではありますが、私はシンプルに「目の前の謎を解く。詰まったら一度休ませて他の謎を解く」という戦い方で臨み、最初のひとつ以外は特に順番等も意識せずに解いていきました。
作戦を強く練り過ぎると不測の事態に陥った時にどうしようもなくなってしまうと思ったので。

正直な話、謎の内容を完全に理解しない状態でクリア条件を満たして通過してしまった問題もいくつかありました
あとから見返すとすっと理解できたりするのですが、制限時間中はどうしても視野が狭くなってしまうのでなかなか完全な理解には至らず、力業で解き伏せてしまうこともしばしば。
まあ、正攻法ではないにしてもひとつの方法としてアリなんじゃないでしょうか。

本戦の翌日、M-1グランプリ決勝開始直前のツイート

決勝

厳しい本戦を潜り抜けた120人が最後に戦うのがこの決勝。
100人じゃなくて120人なのはなんか色々あったからです
とにかく速く解けば勝ち。
まさしく競技そのものであり、チャンピオンを決めるのにふさわしい形式。

特徴的なのは決勝の途中でさらに人数が絞られること。
「決勝」の中に存在する最終フェーズは、たどり着くのが速かった10人にしか公開されません
選ばれし者たちの中からさらに選ばれしものを決め、頂点となるたった1人を決める。
そんな世界。

また、決勝が始まる直前にはYouTubeでの生放送があり、零狐春の常春さん・無策師さん・けーおんさんによる本戦までの総括と決勝の説明がありました。

アーカイブです

また、この生放送では決勝の間常にランキングが表示され、3人による実況が行われていました。
私は決勝の間画面をつけっぱなしにしてはいたのですが、実況の音声が聴こえると絶対に力んでしまうと思ったので音声はミュートにしていました。

さて、開幕直前。
心拍数が半端じゃなかったです。
やることはいつも通り自宅の机の上で端末を操作して謎を解くだけなのですが、謎解きで「決勝」という舞台に上がったことがなかったのでかなりの緊張感がありました。
解神謎検では好成績を残してはいるものの、あと1ステージで頂点に立ててしまう決勝は本当に初体験だったので……

そして開戦。
謎を解いている最中は本当に謎のみに集中していたので、特に語れることもありません。
サイトデザインがめちゃくちゃ良いな~と思ったぐらいです。
最終フェーズを通過しベスト10が確定した時も、特に感情の昂りのようなものはありませんでした。
生放送の音声はミュートにしていたけど画面でランキングはちらっと見えていたのでオレンジ色の髪の毛のアイコンが目立つ自分が上位をキープできてることは分かっていましたし、ここで変にテンションを上げると絶対に失敗すると思ったので。
後から放送を見返すと結構自分の名前も叫ばれてますね……ミュートにしておいてよかった。

なんやかんやがあって最後までたどり着くことができました。
放送を見てもらうと分かるのですが、謎解き王になる条件は運営につながる電話をかけること。
その方法を手に入れ電話をかけるところまではやったのですが、残念ながら通じませんでした。
そして生放送の音量を上げると謎解き王が既に決定しており、自分は4位で確定。
あと一歩で手が届く、かなり現実的なラインまで行けたのに勝ちきれなかっただけあってかなり悔しかったです。

こんなに熱を持って謎を解いたのは初めて

全体を通しての感想ですが、こんなに熱を持って謎を解いたのは本当に初めてでした。

直後のツイート

面白い謎解き公演で熱狂したり、謎検で満点を取って喜んだり……といったことは過去に何度もありましたが、本当に「勝つ」ことに集中して謎を解くという点ではこの謎解き王トーナメント2020、特に決勝の右に出るものは経験したことがないといっても過言ではありません
解神も結構な熱量なんですが……まだ戦い方が分かってなくて「勝つ」のではなく「負けない」ことに必死なので……

これこそが零狐春さんが「謎解き王トーナメント」というイベントを通して作りだしたかったものであり、「王を決める」というひとつの目標の下でしか生み出せないドラマだったのかな、と思います。
また、このような熱を生み出すために、色々と細かい部分までこだわってイベントを作りあげていることがよく分かりました。
自分自身が「選手」であることを認識させるようなマイページをはじめ、みんなで盛り上がれる予選やシビアな本戦、運営ミスがあった時の迅速なケア、そしてストレスなく「謎解き」に集中できるように準備された決勝。
謎解き界の中で一番「上手い」運営であることは間違いありませんし、だからこそ一番「面白い」イベントを実現できたのだなあと思います。
解き手である私が熱を持って挑めたのと同様、いやそれ以上に制作チームも情熱をぶつけて作ったのでしょう。

ちなみに……

ここまでデカくてアツくて面白いイベントなのですが、完全に無料開催です。
もちろん無料で開催されたからこそ盛り上がることができた部分もあると思いますが、それでもかなりの時間とリソースを費やしたからこそ産まれたコンテンツであることに間違いはありません

今回「サポートレター」という形で運営側に課金出資できるようになっています。

良いコンテンツにはお金を落とそう、が最近の謎解き界隈の標語になりつつありますし、今回面白いと思った人はこういう形で推してみるのも良いのではないでしょうか。

なんかマーケティングみたいになってアレなんですが、この項目は私が個人で勝手に書いてるだけなのでお気になさらず。

ではまた。