Twitterで出題した一枚謎の解答を公開する方法10選
おはようございます。ナゴマです。
現在の謎解きの世界では「Twitter一枚謎」というのが大きな形式のひとつとなっています。
作った謎を気軽に公開し、解いてもらい、レスポンスを得ることができる……
試しに謎を出題したり、定期出題を企画したりする際にも利用できて便利です。
さてこのTwitter一枚謎、出題の仕方はどんな制作者でも大体一定なのですが、解答・解説の公開の仕方は人によって様々です。
謎解きはネタバレに慎重なエンタメですので、「解答は公開したい……」「でも問題より先に解答を見てほしくない……」という思惑のせめぎあいが発生し、その結果色々な方法が試されているのだと思います。
そこで今回の記事では、実際にTwitterで見かける様々な解答公開法をまとめ、それぞれの長所や短所を分析していきたいと思います。
この分析が制作活動をしている誰かの参考になれば幸いです。
また、この記事は10選の名の通り10種類の方法を順番に紹介していきますが、最後にまとめがあります。
謎出題において自分が重視する要素にあった方法を知りたい方はそこから読むことをオススメします。
①解答を一定期間後にTwitter上で発表する
現在、これが一番一般的な方法なのかな、という印象を受けます。
問題発表時に「正解発表は1週間後!」的なことを言っておいて、期間が来たらリプライなどに解答の画像を添付する……というものです。
定期出題企画(特に週謎)をされる方がよく使っています。
この方法の長所として、画像を添付するだけなので最も単純でやりやすいということがあげられます。
また、解答を出すまでの期間は任意で定められますので、シンキングタイムを自由に設定できるというのもポイントです。
中には問題ツイートと解答ツイートで別のハッシュタグを使うことでツイートを整理している人もいるようです。
一方で、解答を一定期間後に見てもらう必要があるということが若干不利に働く場合もあります。
定期出題企画をしているのならそのルーティンの中に組み込むことができるのですが、不定期出題なのであればあまりシンキングタイムを規定するメリットがあるようには感じられません。
週謎以外でわざわざ一週間を覚えて見に来てくれる人がいないので。
また、結局解答もそのままツイートすることになるので、後から見返した時に結局解答画像から目にしてしまう……ということが起こりえます。
②解答をGoogleフォームで送信してもらう
一部の定期謎出題者の方が利用している方法です。
基本的には①と同じように一定期間後に解答を公開する形になるのですが、Googleフォームを併設することで解答送信と正誤判定が可能になります。
この方法の長所は、「謎出題企画」として整ったイベントが実行できることでしょう。
謎を解いてくれた人のデータを得ることができるため、正解者の判定や発表をしたり、どのような謎がウケたのかを判定したりすることが容易に可能です。
また、解答を送る場所が明確に存在すれば引用RTやリプライでの悪気のないネタバレを未然に防ぐことができる……ような気がします。
短所としては、フォームの扱いが面倒なことが挙げられます。
謎が拡散されると相当量の送信が行われうるため、全データを処理して公開して……という操作はフォームの扱いに慣れていないと難しいです(中にはツイートまで全自動でできるようにしている人もいるらしいですが……)。
定期的に出すことをイベント化しているのであれば有用な方法ですが、そうでない場合はあまり効果的とは言えないかな、と思います。
③DMで解答判定を行う
これもまた一般的に浸透している方法です。
TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)機能を利用すれば出題者と解答者が直接やり取りできるため、ネタバレ等を気にせずに解答の確認等が可能です。
このやり方の長所として、臨機応変な対応が可能だということが挙げられます。
直接のやりとりなので惜しい時には惜しいと言えますし、状況に応じたヒントを出すことも可能です。
一方で、すべて手で対応することになるため、多くの人に謎を解いてもらうことを目的とした企画や短いスパンで謎を出すことを目標にしている場合は返信数が多くなり面倒なことになります。
私も過去に「解答はDMで」と書いた謎が軽くバズった時に面倒な思いをしました。
また、DMはあくまでパーソナルな空間なので、そこで直接のやり取りをすることに抵抗感を示す人もいます。
この辺は手対応の一長一短といったところでしょうか。
④fusetter(ふせったー)を利用する
Twitterの外部サービスに「fusetter」と呼ばれるものがあります。
これを利用すると、ツイートの一部を伏字にして投稿することが可能になります。
添付されるリンクをクリックすると全文が見える状態になるわけです。
これを利用すれば解答者が見たいときに解答を閲覧できますし、不用意なネタバレを食らう心配もありません。
ワンクリックで閲覧可能なので解答にたどり着くまでの手間も小さいです。
ただし、fusetterでできるのは通常ツイートのみです。
引用ツイートやリプライを直接行うことはできません(知らないだけかもしれないのでできる方法があったら教えてください)。
そのため、問題に解答へのリンクを貼ろうとするとまず通常の伏字ツイートを行って、それのリンクを元の問題に添付する、という作業が必要になり若干面倒です。
また、画像を伏せることはできないため、解説等を全てテキストで行う必要があります。
問題の種類によっては不向きでしょう。
⑤LINEbotを利用して解答判定を行う
LINE謎等でもおなじみのLINEbotを利用して解答判定を行うこともできます。
LINEを用いると、特定の単語が入力された際に特定の文章や画像を返信する、ということができます。
ですので、正解の単語が入力された際に「正解です!」と返したり、合言葉が入力されたときに解説の画像を返信したりすることができます。
LINEのアカウントを弄って管理する必要があるためやや敷居は高いですが、慣れると結構簡単に扱えます。
ただし、これを行うには解答者にLINEアカウントを登録してもらう必要があります。
Twitterからリンクひとつで解答を見ることができる④の方法に比べると少し手間が多いです。
定期的に謎を投稿する大所帯の制作団体であれば有効な方法ですが、個人制作不定期投稿レベルでこれをやるのは得られる結果に対する労力が大きすぎるためあまり効率のよい方法ではないと思います。
⑥ブログ・テキスト共有サービス(個人ブログ・note・writeningなど)を利用する
現在私が利用している方法がこちらです。
このブログを利用して解答や解説を書き、そのリンクをリプライでぶら下げるという方法です。
私は個人ブログを開設しているのでこれを利用できますが、そんなことをせずともはてなブログなどの無料ブログやnoteやwriteningといったテキストページ作成サービスを使えば同じことができます。
個人的にはかなりオススメの方法です。
ブログ形式であれば画像やリンクの添付もできますし、文字数制限もありません。
段落や見出し等も付けることができるので自分の好きなように体裁を整えることができます。
また、ブログやnoteの他の記事に誘導したり宣伝したりすることもできます。
ただ、できることが多いというのはそれだけやるべきことが多くなるということです。
文字サイズの調整等も自分でやる必要がありますし、長文の解説を書くのであればできる限り分かりやすい文にする必要があります。耳が痛い
最近はビジュアルエディタ等で直感的に操作できるブログも多いのでかなりハードルは低くなっていますが、この手のものの仕様を把握するのが苦手な方に無理に勧めるものでもないかな、とは思います。
⑦解答専用のアカウントを用意する
謎出題用のTwitterアカウントとは別に解答掲載用のTwitterアカウントを用意し、解答の掲載を全てそちらで行うという方法です。
解答をTwitter上に隠さず掲載するという点では①と同じですが、別のアカウントにすることによって後から見た時の意図しないネタバレを防ごうというものです。
ただ、この方法には少し難点があるな、と私は思っています。
問題ツイートから解答アカウントのツイートへのリンクを直接貼ると引用ツイート扱いになって見えてしまうためネタバレ回避にはなりませんし、リンクを貼らないと後から見返す場合に解答にたどり着くのに時間がかかる、ということが起こってしまいます。
きちんとやりたいのであれば少し手間をかけて工夫する必要があります。
また、複数のアカウントを管理する必要があるというのが面倒です。
本当にTwitterを謎出題用の媒体としてのみ使っているような人であれば有用な方法かもしれませんが、そうでないならばちょっと回りくどいやり方かなと思ってしまいます。
⑧全体が見えない画像を利用する
ツイートに画像を添付するとき、ある一定のサイズより大きいとTwitter側が勝手に画像の一部のみを切り取ってサムネイルにする(画像をクリックorタップすると全体が見れる)という仕様があります。
この時サムネイルになる場所はTwitterの自動判断のようで、例えば人物の写真であれば多くの場合顔の部分がサムネイルになります。
これを上手く利用した方法で、解答画像を縦に長くしておき、解答の書いていない場所をTwitterに切り取ってもらうことによってパッと見では解答が見えない状態にした画像を添付する、というものがあります。
この方法は「答えがうっかり目に入らない」「でも見たいときに答えを見ることができる」「答えにたどり着くまでの手間が小さい」という条件を全てクリアしており、かなり理想的なやり方だと思います。
画像を作るのが面倒かもしれませんが、フォーマットを作ってしまえば謎の画像を作成するのと同様の方法でできるのでそこまで手間が増えるようなこともないはず。
ただし、この機能は全面的にTwitterのシステムに依存しているため、Twitterのアップデートや仕様変更によって全く機能しなくなる恐れがあります。
例えば先ほど紹介した画像は私が1年ほど前にこの方法を利用していた時のもので、PCから閲覧すると上記の写真のように隠れて見えますが、スマホやブログから閲覧すると最初から答えが見える状態になってしまいます。
これは少し前にTwitterの仕様変更が行われ、ツイートがある程度縦長の画像にも対応するようになったことが原因です。
また、アップデートなどが無くてもTwitterを閲覧する媒体次第で見え方が変わる恐れがあります。
非常に面白くて有用なやり方なので研究のし甲斐は大いにあると思いますが、いつでもどこでも使える方法ではないというのが玉に瑕です。
⑨リプライで解答可能にしておく
Twitter謎解きでは答えのネタバレ禁止が暗黙の了解みたいな感じになっています(し、私も実際不用意なネタバレは避けるべきだと思っています)が、別に必ずそうしなければならないというわけではありません。
別に分かった人からリプライや引用RTで答えてもらってもいいのです。
Twitterクイズ界隈だとそちらの方が一般的らしいですし、謎解きをこの方法で出題している方も結構いらっしゃいます。
めちゃくちゃマニアックな知識を要求するような難しい謎や、答えを隠すほどでもない一発ギャグのような謎ならこちらの方が効果的な場合もあります。
⑩答えは公開しない
「謎解きなんて悩んでナンボのもんなんだから答えは自分で見つけなさいよ」タイプです。
別にこれもアリだと思いますが、模範解答を判定する方法がないと別解や中途半端な解法が発生しているときに確認を取るすべがなく、まずいことになる可能性があります。
一発でそれとわかるようなめちゃくちゃ綺麗な解が無い限りはリスキーなやり方かな、と思います。
少なくとも答えを教えてほしいと言われたらすぐ教えるようにはしましょう。
まとめ
9つの方法を紹介してきましたが、どの方法にも長所と短所があります。
自分がどのようなことを重視して謎を出題しているのかを考えたうえで選択すると良いでしょう。
人に解いてもらうことを重視するのであれば②(フォーム)や③(DM)のような方法、答えを好きなタイミングで閲覧できるようにしたいのであれば④(fusetter)や⑥(ブログ)のような方法、企画として続けたいのであれば⑤(LINE)や⑦(専用垢)も良いでしょう。
手軽さ重視なら①や⑨のようにリプライに直接書き込む形でも十分だと思いますし、⑧の方法に挑戦してみるのも面白いと思います。
この記事を読んで自分に合ったやり方を見つけたという方が現れましたら幸いです。
また、「この記事にはないけど俺はこんな便利な方法でやってるんだぜ」って方がおられましたら是非教えてください。
ではまた。