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【感想】転変の館 ヨーカワリ荘からの生還【ネタバレなし】

この記事は謎解きイベントの個人的な感想記事です。
公演内容に関する直接的なネタバレは含みませんが、雰囲気や難易度などについての情報、公演に参加済みの人にしか伝わらないようなコメントを含む可能性があるため、「真っ新な状態で公演に参加したい!」というような人はブラウザバックをオススメします。

ずっと書こうと思ってて後回しになっちゃってたんですが、6月にタンブルウィードの『転変の館 ヨーカワリ荘からの生還』にも行っていました。
以前感想記事をあげた『ルールオブルール』と同じ日です。

今回の遠征の主目的はルールオブルールの再演だったんですが、チャレンジャーレーベルの2作目が同時に開催されているということで、当然のように参加を決めました。
毎度他人の感想や知り合いの顔色を見て行く公演を選んでいるので 僕がこの手の公演の初演に参加するのは結構珍しいです。

感想・印象

視界も歪んでしまった

撃沈しました。
久々に(記憶する限りでは2023年2月以来1年4ヶ月ぶりに)謎解き公演で失敗してしまった。

公演内容はかなり謎々していると言いますか、大量の謎によって独特な負荷がかかるタイプでありながらも一つ軸となるシステムで遊び倒す、というようなものになっており、制限時間の間ずっと面白いゲームに奔走していた印象があります。
特に後半、最大の仕掛けを解き明かす部分ではかなりの部分に貢献出来たので個人的な満足度も高く、ここ最近参加した公演の中では最も熱くなれたなと思っています。
天才になった気分だった。

とはいえ失敗は失敗です。
かなり作り手の意図する通りの失敗という感じで、しっかりと罠に嵌ってしまいました。
このままでは成功できないということに気付いたのが制限時間1分前だったため、どうすることもできない焦りを抱えたまま解説を見ることに。
解説で「あ~~~」という気持ちになったのも久々ですね。
どうせなら失敗してることに気付かず解説で崩れ落ちたかったなという気持ちもあるので、ちょっと勿体ない負け方だったかなとは思いますが

さて、公演のレビューをするうえでは「ヨーシズムとどっちが好き?」みたいな話になってくるかと思います。
どちらもチャレンジャーレーベルとして少し特殊な難易度の高さを誇る公演ですが、「どちらの謎が好きか」と聞かれるとヨーカワリ、「どちらの公演が好きか」と聞かれるとヨーシズム、という回答になります。

「この部分が面白かった」「この謎が好き」の数は明らかにヨーカワリの方が多かったのですが、ナゾベースに出向いて行う謎解き公演として摂取したいものかというと必ずしもそうではなく、公演としての価値を重視する観点においては鮮明な閃きの快感があったヨーシズムに軍配が上がる、という形の評価です。

また、ヨーカワリには個人的に「大好きなフォーマットだけど公演内でそうやって配置されるとモヤモヤする」要素があり、少し減点ポイントになっています。
これは過去に参加したタンブルの公演でも似たような感想を抱いたことがあったので、単純に思想の合わなさというか相性の問題かとは思いますが……

とはいえこういった部分を差し引いても猛烈に楽しい公演であることは確かです。
地方にいるとなかなか味わえないクオリティのものをこのチャレンジャーレーベルでは受け取ることができるな、と思いました。

「失敗した!」「撃沈した!」に比べて「絶望した!」ってなんかいいにくい