謎検初参戦で1級を取った話【第7回謎解き能力検定】
おはようございます。ナゴマです。
今日の記事は株式会社SCRAPさんが主催している謎解きイベント「謎解き能力検定(通称:謎検)」を受けてみた結果と感想になります。
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さっそくレッツゴー
謎検とは?
謎検は、いわゆる検定試験を模した謎解きイベントです。
Web上で申し込んで参加することができます。
会場に足を運んで受けるのではなく、特設のWebサイトで試験期間中の好きなタイミングで受験することができるようになっています。
無料お試しコーナーが用意されているので、気になる方は一度そちらを見てみるのも良いでしょう。
先日行われたのは第7回の謎検でした。
●第7回謎検の公演情報
開催場所:オンライン
人数:1人(複数人での協力は禁止されています)
所要時間:60分(4日程度用意された試験期間の中で受験する必要があります)
価格:早割で3000円、前割で3500円、直前・当日なら4000円 他、各種割引あり
謎検開催とその目的について、SCRAP代表取締役の加藤隆生さんはこのように話しています。
謎解き力とは、可能性を探る力です。
一つの問いを解くためには、さまざまな考え方やアプローチが必要になります。
しかし、正解は一つしかありません。
ならば、どれだけたくさんの考え方やアプローチを思いつけるか──これが謎解き力の本質です。仕事においても、学習においても、遊びにおいても、恋愛においても、生活においても、「どれだけたくさんの“解”の可能性を思いつけるか」以上に大切なことはないでしょう。
その力を測るのが「謎解き検定」です。そして、素晴らしい事実があります。
「謎解き力は鍛えられる」のです。リアル脱出ゲームに初めて来た人たちの脱出率は1%前後。
しかし、参加回数が10回目の人たちの脱出率は30%に跳ね上がります。
参加を重ねるうちに、観察力が磨かれ、思考の道筋の数が増え、謎を解くための技術が身に付いていくのです。つまるところ「謎解き検定」とは、世界の秘密を読み解く力を測るものであり、さらにその力は鍛えられる、ということを証明するために行うものです。
創造性を伸ばし、日常生活を豊かにしたいと思っている、すべての人たちの受検をお待ちしています。
謎検公式HPより 株式会社SCRAP代表取締役 加藤隆生氏
つまるところ、謎検は謎解きの能力を向上させるためのひとつの目標となることを見込んだコンテンツだということです。
また、検定なので「〇級」という結果が返ってきます。
この数値は絶対評価です。
点数 | 級 |
---|---|
100点 | 1級 |
90~99点 | 準1級 |
80~89点 | 2級 |
70~79点 | 準2級 |
60~69点 | 3級 |
50~59点 | 4級 |
40~49点 | 5級 |
30~39点 | 6級 |
20~29点 | 7級 |
~19点 | 8級 |
満点を取れば問答無用で1級です。
どれだけ平均点が変動したとしても、点数が同じなら与えられる結果も同じになります。
つまり点数が分かってれば与えられる級自体はあんまり意味がない……
また、この結果と同時に試験全体の平均点や点数分布も公開され、自分の順位や全体の中での立ち位置も分かるようになります。
偏差値とかも計算できてしまいます。
(進んでSNSなどに公開しなければ、自分の結果が一般公開されることはありません)
このような形で結果が公開されるのは謎検特有のことです。
あくまで「試験」ということなのでしょう。
こういう感じでランク分けがされるのが苦手な方は注意が必要なコンテンツです。
競争だと思って臨むなら厳しい戦い
内容については公式から発表されていないものも多いですし、また今回の問題もいずれ書籍という形で出版されると思うので詳細は伏せますが、5000人近くが受験して満点はわずか50人程度でした。
つまり制限時間60分は結構ギリギリカツカツの設定だということです。
平均点は50点程度であるので、すべての問題に目を通すだけでも結構苦労する試験です。
多数の問題が順番に並んで出題されますが、1問あたりにかけられる時間はそう長くありませんので、解ける問題はサッと解いて詰まった問題はパスして後で解く……みたいな戦略を即興で立てていく必要があります。
高得点狙いなら解くべきではない問題を見極めて切り捨てる覚悟が必要ですし、満点狙いであれば捨てる問題は選べないので睨みに睨んででも解く根気が必要になります。
また、上位層(特に1級)での戦いは時間勝負になります。
同点であれば早く解くほど上位、という判定がなされるわけです。
そしてこの「早く解く」は「早く解答の入力を終える」ではなく、「早く解答を送信する」です。
一度送信したら元には戻せません。
もちろん解答の誤入力・タイプミスがあれば減点となってしまうので、見直しをせずに送信するのはリスクですが、見直しに時間をかけすぎると順位が下がってしまう……というジレンマ。
なかなか戦略性が求められます。
参考動画
公演だと思って臨むなら楽しいお祭り
さて、競争という観点での話をしましたが、個人的には純粋な競争・検定というよりもゲーム・エンタメとしての色が強いな、という風に感じました。
(小謎を解く力を測るという観点では解神の勝鬨というドギツいのがあったので感覚が麻痺しているだけかもしれない)
先ほど「制限時間60分は結構ギリギリカツカツの設定」という話をしましたが、それはつまり難易度がしっかり管理されているということです。
誰も満点を取れない難易度にすると1級がある意味がないですし、かといって誰でも満点を取れるようにすると検定ではなくなる……
そんなことが起こらないように計算された舞台の上で謎を解くわけです。
かなり小謎に寄った能力が求められますが、そういうものに抵抗がなければ「検定風の謎解き公演」として楽しむのもアリだと思います。
順位や級認定制度みたいなのが嫌いな方は過去問集で解くのもありかも(とはいえそういうものは検定対策本として売られているので競争が苦手な人は買わないかもしれませんが……)。
個人的な感想と分析
タイトルにもある通り、私は今回の第7回謎検が謎検初挑戦であり、なんとか満点を獲得することができました。
60分をフルに使って解く層がそれなりにいると判断したので57分経過時点で提出したところ、(1級50人のうち)29位となりました。
ちょっと早めに提出する戦略はある程度正しかったようです。
あまり本質的ではない小競り合い
1位の方は36分ということだったので、その辺を狙うのであれば見直しタイムの効率化が必要かな……と思います。
とはいえ個人的にはスピードよりも正確さを重視したいと思っているので、次回以降も受験するのであれば目標は上位入賞ではなく1級維持ということになりそうです。
受けてみた感想としては、単純に楽しいなー、と思いました。
僕は小謎が好きな人間なので、練られた小謎が大量に並んでいるだけでもワクワクします。
難易度も5秒で解ける問題から「これは……見たことないぞ……?」という問題まで様々で、頭をフル稼働させる57分間でした。
制限時間が迫る中残っている問題(初見で解けなかった問題)と格闘するヒヤヒヤ感はこういう競技謎解き的な場面でしか味わえません。
今回は純粋に実力で挑みたいと考えたので、謎検の過去問対策等はしていません。
(謎検模試みたいなのはどこかで受けてた気がしますが)
そのため過去問と比較して今回の謎検がどうだ、という感想は言えないのですが、先ほども述べた通り検定試験というよりもエンタメとしての色が強いという印象を受けました。
そのため、検定として見たときに「これは一体何の力を測ってるんだろう……?」と思う部分も多々あります。
公式ホームページには謎解き力を5分野に分けた判定がなされるとあり、実際に各分野ごとの判定も結果と同時に返ってきますが、正直特定の方向の問題に偏っているという意見もあるかなと思います。
ですので結果はあくまでも一つの指標と捉え、「これで謎解き能力全てが分かる」と考えるのはやめた方が良いと思います。
試験って大体そういうもんだと思うけど
とはいえ、完全に偏りがない試験というものは不可能なので、これがSCRAPさんの「謎解き力」というものについての現時点での一つの解なのだと思います。
自分の謎解きの実力を客観的に測るためには十分な試験だと思いますし、サイトのUIなども(PCで臨んだ感覚では)ストレスのないものだったので、ある程度小謎に慣れた方にはオススメできるイベントです。
謎検の仕様や傾向が変わるのであればそれはSCRAP社の「謎解き」に対する認識が変化していることを示すため、今後の展開にも注目したいと思います。
ではまた。