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ΣQ2をどうやって解いたかなど

こんばんは。

本記事は、先日開催されていたΣ(@912_sigma)さんによるクイズ企画「ΣQ2」の感想記事です。

制限時間1ヶ月・検索自由というレギュレーションですが、そのぶん切り口が新しく検索が難しかったり謎解き的な閃きを要求されたりと骨太な問題群です。

10/12に制限時間が終了し、13thというなかなかの結果を残すことができました。
個人参加のプレイヤーだとおそらく3番手になります。

この企画は既に解答が公開され、ネタバレも解禁されています。

感想戦が歓迎・推奨されている雰囲気ですし、個人的にも他の方がどのように解いたのか、ということが気になりますので、僕自身が正答した14問をどのように解いたか(残りの11問はどのように解けなかったか)を備忘録的にまとめておきたいと思います。

解法・思考回路など

Q.01(〇)

「スミレ 数学者」などと検索すると日本の数学者・岡潔の名言「スミレはただスミレのように咲けばよいのであって……」がまずヒットします。これと関連して何かスミレに関する言及がないかと思い、オンラインで閲覧できる岡潔の自筆資料のアーカイブを総当たりするなどしたのですが特に何も掴めませんでした。
その後、全文を英訳したものを検索するとBolyai Farkasの名言としてヒットし、ソースもそれなりに信頼できそうなものであったため確証を持ちました。
英訳で検索するのを思いついてからは一瞬でしたが、結構後回しになった問題だったように思います。

Q.02(〇)

「言語によって」という言い回しと、「!を前に置く」という部分からまず思いついたのが、むかし自力でHTMLサイトを書いていた時にあまり意味を知らずに置いていた「<!DOCTYPE html>」でした。これ自体はコメントではなくドキュメントタイプ宣言というものなんですが、調べると「<!–~–>」という形でコメントアウトできることが分かり、そこから他の言語のコメントアウトの記述を引き出しました。

Q.03(〇)

最初は、全部いらすとやであることからそのURLの番号を利用するのではないかと考えていました(多分昨年のランダム単語ガチャが題材の設問に引っ張られています)。
その後「雪だるま ヘリ カニ」で検索するとすぐにグーチョキパーで何作ろうがヒットしました。

Q.04(✕)

10個止まり・何かの頭文字っぽい・同じものが2回出てくることもある、という点から、何かしらのイベントの開催国の変遷などを想像してその方面で調べていました。
ン始まりの示唆などは思いつけなかったですが、役職の代替わりにたどりつくのは可能だった気がするのでもう少し時間をかけることができれば……というのが反省点です。

Q.05(〇)

ゴッホ関連の展覧会には好んで行くので都市名もしっかり把握しており、右下のヒントも強烈なので、最初にPDFを開いて問題をザッピングしている段階で解けていました。
SOMPOの現物は思っている以上に黄色いです。

Q.06(✕)

「日常に即しているものを複雑に記述した」タイプの問題だと思いこんだので、数式自体を調べるという発想には至れず、数式内の操作を定性的に抽出して知っているものの概形に近づけないか、ということをずっと試していました(当然たどり着けない)。

Q.07(〇)

国旗とキャラクターはやたらめったら多いので全部無視し、「サンパウロフットボールクラブ」も調べましたがブラジルにこの形の沿岸はなさそうなので、サンタクロース・クリスマス関係の地名をひたすら調べてたどり着きました。
クリスマス島の旗は見たことがあったので、実は沿岸の形から思いつける可能性もあったのかなと思っています。

Q.08(〇)

まずはサッポロ一番の切り胡麻を連想し、全然違ったので即棄却。
「に」がやたら特徴的だと思い、この1文字で画像検索したところこの記事がヒットしました。
(いつかたどり着くとはいえ)「に」を一発で引けたのは完全にセレンディピティだったと思います。
なお、「封印」の存在をこれで初めて知りました。

Q.09(✕)

記号が中黒しかなさそうということと、漢字とひらがなの順序的に作品名になりそうだということは把握できていたので方向性は良かったのですが、シンプルに検索に時間を費やせませんでした。
完全にジョークですが、記号の部分に組文字を入れてカタカナ熟語でゴリ押せないか、というのを少し考えていました。

Q.10(〇)

上半分を画像検索すると糸魚川市だと分かったので、あとは糸魚川市の関連事項を調べ上げました。
翡翠の産地など情報は山ほどあったのですが、「この形式で出す」「『おおむね』で訊かれている」というところから、「地理や日本史など学術的な分野にはあまり分類されない、一般生活者が聞いてもへぇ~となるトピックだろう」というメタ読みをして引っ張ってきた感じです。

Q.11(〇)

最初はモース硬度的な何かかと思ってその手の指標を調べていたのですが、その過程で「生焼け」でWikipedia内検索をした時に30番手ぐらいに「焼き芋」のページが見つかり解決しました。

Q.12(✕)

初手は万博かと思ったんですが青色が違うので棄却し、次にフランス国旗っぽいことからパリ五輪関係を調べていました。
「000」に見え、「ブレイキンの選手が0点になった」というニュースは聞いたことがあったので、「ブレイキンで審査員にこのデザインの000点を付けられたのではないか」と考え検索したのですが特に出てこず。
結果、全然理屈は間違っていたんですがニアミスみたいな感じになっていました。
3個の0なので答えは「三顧の礼」ですね

Q.13(✕)

夏に減少する、1年周期で変化しているという点から「北極の面積」「オゾンホールの大きさ」などは考えたのですが、「日単位のデータが存在する」「ブレがある(単調減少/増加するわけではない)」「0前後を行き来する」などの特徴を満たせず。
公転の映像を連想できれば良かったのかな、とは思います。

Q.14(〇)

「十五夜」「念珠」あたりを断片的に読んでGoogle検索すると、備え付けのAIが教えてくれました。
二千円札は解けた後に気付きました。

Q.15(〇)

これの元ネタっぽい図は多分Twitterで複数回バズっているはずなので覚えており、ぬるっと解けました。
高さ方向の図というのをすぐに思いつけたのが良かったのかもしれません。

Q.16(〇)

まず図の意図を考えると6段階のステップということになり、MRIのような断面図だと考えると綺麗な形になるということで結構すぐに本来の概形にたどり着けました。
Dの形(ネザーゲートの最小サイズ)に見覚えがあり、Bから1ステップでDに変化するというのもそれっぽいので、同じ操作をしている動画を見つけて裏付けた形です。

Q.17(〇)

「フランスなど」「ドイツなど」というところから言語圏依存かなと思い、「ドイツ語 Y Z」で検索するとすぐ出てきました。
と書くと簡単そうに見えるんですが、「検索してすぐ出てくる問題ではなさそう」という先入観のせいで進捗がない期間が長く、解けたのは10/10の夜頃です。

Q.18(✕)

モーラの数から「大阿蘇」っぽいことと川の名前が5音であることは分かっていたんですが、検索が甘くたどり着けませんでした。

Q.19(✕)

形からナイル川やスエズ運河などは調べたのですがなかなかハマらず。ほとんど何もできませんでした。

Q.20(〇)

最初に思ったのは「南極の領有権主張」で結構それっぽい形だったのですが違いました。ただこれをきっかけに領土関連の発想ができるようになったので、特に総当たりでもなく教科書の記憶から例の風刺画を思い出せた形です。

Q.21(〇)

昔「実在の国旗を組み合わせて任天堂のドット絵が作れないか」みたいなことを考えたことがあったのと、反復している部分を検索すると国名の3文字コードっぽいことが分かったので、その後は単純作業でした。
Rを読むのにはそんなに違和感はなかったのですが、生化学実験をしているとコロニーPCR(遺伝子組み換え操作をした時にちゃんと配列が挿入されたかを確認する操作)を「コロピー」と略すことがあり、それすなわち「colo P.」ではないか、ということを考えてしまってちょっと迷いました(局所的な語彙すぎるのでそんなわけはない)。

Q.22(✕)

16進ANKコードへの変換はすぐにでき、文字化けの種類も色々試したのですがそこから先の変換が何も引っ掛かりませんでした。
後半はバイナリに変換して0と1で絵を作れないかとかそんなことをやっていました。

Q.23(✕)

手も足も出ず……ではあったんですが、Q.04を考えていた時に10個あるものの例として抵抗器のことは結構気にしていたので、こちらも変なニアミスではありました。
やたら繋が方が綺麗だったので2種類の組み合わせとは思えず。
「???k? ????」の表出で答えが「2.4kΩ ±20%」なの変過ぎる

Q.24(✕)

150個のオブジェクトがあるので『ポケモンいえるかな』を連想したり、トキポナの象形文字を連想したりしたのですが先には進めず。
正直解けないかなとは思うんですが、メソッドさえ分かれば「th」「wh」あたりからほどけるような気もしなくはないです。

Q.25(✕)

結構しっかり向き合ったつもりなんですが一文字も合いませんでした。大概の参加者の方は共感してくれると思うんですが、しっかりグラブジャムンの罠にかかりました。
どうやって解くのかは結構気になっています。複数のカギの候補単語リストを作ってハマる点を探しスケルトンの要領で組み立てていく……が現実的なラインではありそう。

さいごに

僕は謎解きばっかりやっている人間で、普段そこまでしっかりクイズをやっているわけではないのですが、謎解きにおいても「初見では何も手を付けられないが、思考の水面下で試行錯誤を繰り返すうちに着実に一歩ずつ解けていく」系統のコンテンツが好きで、今回の問題群もそれと同様の楽しみ方ができ、非常に充実感をもって楽しむことのできた1ヶ月となりました。

また、こういったクイズ的な切り口を通して身近な事項の知らない側面や、手の届いていなかったトピックなどに触れられること自体も面白かったです。

ではまた。

クイズクイズ,感想

Posted by Nagoma